T-OSAKA|トサカノート

金子淳さん(金子農園)インタビュー/京田辺市(京都)の注目有機農家

金子農園では有機栽培を実践する
京都太秦の有機農園で学んだこと

―現在の先輩とはどいうことですか?

山本さんの農園では三回ぐらい勉強させてもらったのですが、「やる気があるなら師匠を紹介するよ」と、京都太秦(うずまさ)で有機農園を営む長澤さんを紹介してもらいました。そこには弟子が山本さんを含め10人ほどいます。みなさん独立しているので、ここで学べれば、同じように独立できると考え、週5ペースで通い農業の技術、販売のこと、独立してやっていくイロハを学ばせてもらうことになりました。

―学んだ中で、特に感銘を受けたことは?

有機農法ですね。かつて就農相談を受けた際には、「有機は難しい」「農業で成り立ってから有機にしてみたら」と周りの人から言われていたのですが、太秦の有機農園では実際に有機農法で素晴らしい野菜を育てていました。だから自分も絶対に出来ないことはないと確信しました。ここで有機農法を学んで自分のものにして、農薬を使わないと農家なんかできっこないと言っていた人たちを見返すじゃないですけど、有機でも成り立つというところを見せないといけないな、という気持ちが強くなりました。

―そこで修行しつつ、独立したわけですね。

太秦の農園でお世話になって1年半が経った時点で京田辺の農地を確保して金子農園として独立しました。そのあとは自分の農園をやりながら空いている時間に引き続き太秦で勉強させてもらっていましたが、今年の4月でとりあえず研修は終了しました。

―当面の目標を教えてください。

安定して野菜を作ることです。これは作れたけど、これは枯らしてしまって少ししか収穫できなかったとかではなく、例えばオクラであれば7月から9月まで綺麗な状態で収穫する。一ヵ月だけ獲れて、あとは枯らすとかじゃなくて、その季節ちゃんと収穫できるように。手をかけた野菜は基本収穫できるようにしたいですね。

―安定して野菜を作るために必要なことは?

やっぱり手をかけてあげることです。きっちり畝を作って土を入れて、雑草も管理しないといけませんし、もちろん水も肥料もタイミングよく入れてあげなければなりません。農薬を撒かないからといって、汚い野菜を出すわけにはいきませんから。だから徹底した管理は妥協せずに行っていきます。これぐらいでいいやと品質の基準を下げるのは簡単ですが、それでは買ってくれる人や周りの農家さんからの信用を失います。慣れてきたときこそ、妥協しないことを心掛けています。

―将来的な目標は?

しっかり農業一本で安定した収入を得ることはもちろんですが、私がこの道に入るきっかけになった高知の農家さんや山本先輩のように、これから農業を志す人たちに少なからず影響を与えられるような存在になれれば、それは一つ成功なのかなと思います。

(了)

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